活動履歴

間伐材の利用 -椎茸のほだ木-
活動拠点付近の間伐を行ったとき、クヌギの木が沢山できたので椎茸のほだ木を作って、椎茸栽培をすることに決定。

原木の調達(10月〜2月頃の樹木の生長停止期間中に伐採)
椎茸栽培に使用される樹種は、主にクヌギとコナラです。今回使用樹種はクヌギで、コナラに比べて大型で厚肉の椎茸が発生しますが、水分の抜けが良く、乾燥しやすく表面がゴツゴツしていることから、雑菌が付きやすい欠点があります。

植菌(2月〜4月)
種菌にはオガ菌と駒菌とがありますが、今回は駒菌を使用。電気ドリルと椎茸ドリルビットで、直径8ミリ程度の植菌穴を開け、槌で駒菌を打ち込みます。直径10センチ長さ1メートルの原木の場合15〜23カ所に植菌するのが標準です。穴開け後は植菌穴が乾かないうちに直ちに植菌すること。今回ホダ木は100本程度で、駒菌は2500ヶ使用。

仮伏せ(植菌後、1〜2ヶ月程度)
植菌すればすぐ写真のように山に並べるわけでは有りません。植菌直後は、種菌が活力を保つために、適度な水分とともに、最低でも5度以上の温度が必要です。その為、植菌の済んだ原木は、第一に保湿を考え、その日のうちに原木の表面が濡れる程度に軽く散水し、棒積みのままシートやこもで包みます。温度が20度を超えると雑菌も活発になってくるので、温度の上がり過ぎにも注意してください。

本伏せ(発生までの間)
仮伏せし、菌がほだ木に周ったら次は本伏せです。木漏れ日があり、ある程度風通しの良い所に、ほだ木をヨロイ伏せやムカデ伏せをして菌糸を伸長させます。本伏せ時、仮伏せしていたホダ木の一番下に蝮がいて、ビックリ、山の掟で蝮を退治、暫く置いていたらカラスか何かが持っていったらしくいつのまにか無くなっていました。

採取(植菌後、1年経過以降の春と秋)
植菌翌年の秋に少し発生があり、その翌春からよく発生するようになります。太い原木はホダ化が遅いため発生が遅れますが、そのぶん細い木より大きな椎茸が永く採れます。今回我々は2006/2に植菌し、2006/9に本伏せし、2007/1-2に少し(20-30ヶ位) 発生しました。本格的な収穫は今年の暮から来年の2月と予想しています。椎茸は豊作です。本日の収穫はダンボール一箱分採れました。早速昼休みに焼き椎茸と鍋に入れて頂きました。やはり採れたては香りが良く格別、暫くは毎週楽しめそうです。

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