活動履歴

絶滅危惧種に指定されている”野花菖蒲”(花菖蒲の原種)が、私たちの活動地近辺にかろうじて生育しています。今や全国的にも問題になっていますが、山の手入れなどがなかなか行き届かず山が荒れていくことで貴重な植物が絶滅の危機にさらされています。この名張地区に於いても例外ではありません。

このような貴重な山の植物を守るために群生地の整備をして、保全していくという活動を始めました。この活動に取り組むにあたっては、三重県より「里地里山保全活動認定団体」の認証を受けました。

東屋を設置しました。

間伐を行い小屋を建てる場所を整地。雑木を切っていると、きつつきが突いた孔のある木が出て来ました。

小屋の敷地を整地しようとするのですが、傾斜地と木の根の絡まりで、山間地の手作業はかなり困難に。ある程度整地できたところで、柱の位置を決めて予め柱穴を掘ります。

柱には予めほぞを切っておき、鳥居形に組んでから柱穴に入れます。

ロープを使って柱を立てます。建てた柱は杭を打って仮固定しておきます。

向かい合って建てた柱同士に用意した梁を渡す。

次は梁の上に束を立て棟木を渡す。棟木は屋根の一番高い梁のこと。

いよいよ屋根を作る為の垂木を設置します。ここまでの材料は間伐材を使用したが、垂木は屋根の平面を出すために 2x4 材を使用。

垂木の次は屋根を葺いて、完成となります。素材は杉皮という案もあったが、耐久性と施工性を考え茶色のトタンに決定。杉皮は相当厚く葺かないと、2-3年で無くなってしまった・・・という経験があります。

鬱蒼とした林の中に遊歩道を整備するなど、管理を始めました。

まだ肌寒い春先から菖蒲池周辺の草刈から始めました。作業には大阪からの応援もありました。7月から10月にかけては、池周辺の間伐をしました。

年が明けて2月から3月には池周辺に木造のトレールを設置しました。

名張市教育委員会のの看板が設置されました。「ノハナショウブの群落〜市指定天然記念物」とあります。ノハナショウブの解説やこの地域の変遷などが記載されています。

整備第1段階が終了し、後は夏の開花時期を楽しみするばかりです。

地元ミニコミ新聞にも取り上げられました!

inserted by FC2 system